はじめに
皆さん、こんにちは!
この記事では、Shopifyの最新アップデート情報から、中でも注目の機能をピックアップしてお届けしていきます。
今回は、2026年8月に発表された最新アップデートから厳選した2点をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
※アップデート情報はShopify Changelogより引用・参照しています。
アップデート内容
サインイン済み顧客のチェックアウトで前回利用した支払い方法が自動選択されるように
◆機能の概要
サインイン済みの顧客が再度商品を購入する際、前回の注文で利用した支払い方法がチェックアウトであらかじめ選択されるようになりました。
例えば、前回の購入時に特定の保存済み支払い方法を利用していた顧客が再購入する場合、その支払い方法が次回のチェックアウトでデフォルトとして選択されます。
なお、本機能は、保存済みの支払い方法が有効になっているD2CおよびB2Bのチェックアウトが対象です。
◆本機能のメリット
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リピーターのチェックアウト操作を減らせる
リピート購入時に毎回支払い方法を選び直す必要がなくなり、顧客が前回利用した方法でスムーズに購入を進められます。
ひとつひとつは小さな改善ですが、チェックアウトでは入力や選択の手間を少しでも減らすことが離脱防止に繋がります。
特に購入頻度が高い商材や、同じ顧客から継続的に注文が発生するストアでは、購入体験の改善効果が期待できます。 -
B2Bの継続発注に活用できる
本機能はD2CだけでなくB2Bにも対応しています。
定期的に同じ商品を発注する法人顧客にとって、注文のたびに支払い方法を選択する手間が減るため、継続発注時の操作負担を軽減することができます。
◆活用ポイント
- リピート購入までの導線全体を見直す
今回のアップデートは、支払い方法の選択というチェックアウトの一工程を短縮する機能です。
そのため、単体で考えるよりも- 購入後メールからの再購入導線
- 顧客アカウントからの注文履歴確認
- 再注文機能
消耗品や食品、化粧品などリピート性の高い商材では、特に見直す価値があります。 - 「リピーターのCVR」を分けて確認する
購入体験の改善効果を検証する際、ストア全体のCVRだけを確認すると変化が見えにくい場合があります。
今回のような機能は新規顧客ではなくサインイン済みのリピーターへの影響が中心となるため、- 新規顧客とリピーターのCVR
- リピート購入率
- 購入頻度
- 顧客あたりの注文数
「チェックアウトが便利になった」というUX上の改善を、実際のリピート売上やLTVの変化まで追うことで、改善効果をより正確に評価できます。 - B2Bでは「再発注のしやすさ」を優先して設計する
B2B ECでは、新規顧客獲得だけでなく既存取引先からの継続発注を効率化することも重要です。
同じ商品を定期的に発注する顧客が多い場合は、「商品を探す → 数量を入力する → 支払い方法を選ぶ → 注文する」という一連の操作の中で、どこまで手間を減らせるかを確認しましょう。
今回の支払い方法の自動選択も含め、再注文導線や顧客アカウントを一体で設計することで、法人顧客・受注担当者双方の業務効率化に繋がります。
引用元:Shopify Changelog:"Checkout now defaults to last used payment method for signed-in customers"
Shopify Paymentsの残高推移を確認できる「アクティビティレポート」が追加
◆機能の概要
Shopify Paymentsに、新たに「Shopify Payments アクティビティレポート」が追加されました。
指定した期間について、
- 開始残高(期首残高)
- アクティビティ総額(総取引額)
- 手数料
- 支払い
- 終了残高(期末残高)
を1つのレポートで確認できます。
管理画面の 財務 > ドキュメントまたは支払い からレポートを作成でき、PDFとして出力することも可能です。
従来の支払いページが個々の銀行入金を確認するためのものであることに対し、今回のアクティビティレポートは一定期間にShopify Paymentsの残高がどのように動いたのかを確認するためのレポートという違いがあります。
◆本機能のメリット
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「売上」と「実際の入金」の間を確認しやすくなる
Shopify Paymentsでは、取引が発生してから、「売上発生 → 手数料などの反映 → Shopify Payments残高 → 銀行口座への入金」というお金の動きがあります。
アクティビティレポートによって、この期間中の残高変動をまとめて確認できるため、売上から入金までのお金の流れを把握しやすくなります。 -
月次決算・経理確認の効率化に繋がる
期首残高と期末残高、その間の取引や手数料、入金をまとめて確認できるため、月次締めなどで残高変動の理由を調査する際にも活用できます。
またPDFで保存できるため、社内の経理担当者や税理士・会計担当者との情報共有にも利用しやすくなります。
◆活用ポイント
- 月次締めの残高確認に組み込む
アクティビティレポートは、単に入金額を見るためのレポートではなく、一定期間のお金の動きを確認するための資料として活用するのがポイントです。
例えば月次締めでは、
月初のShopify Payments残高を確認
↓
期間中の取引額・手数料を確認
↓
銀行への入金を確認
↓
月末の残高と照合
という流れで確認することで、「なぜこの残高になっているのか」を追いやすくなります。 - 支払いページと役割を分けて利用する
アクティビティレポートと支払いページは目的が異なります。
- アクティビティレポート:一定期間の残高全体の動きを確認
- 支払いページ:個々の銀行入金とその内訳を確認
引用元:Shopify Changelog:"Review Shopify Payments balance activity with the new activity report"
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介したアップデートは、「購入体験」と「売上後の管理」という、購入の「前後」を改善する内容が中心となりました。
一見すると、チェックアウトとShopify Paymentsという異なる領域のアップデートですが、どちらも日々のEC運営における小さな手間や摩擦を減らし、ストアの成長に合わせてより効率的に運営できる環境を整えるものといえます。
EC運営では、新しい集客施策や販促施策に目が向きやすい一方、成長を継続的に伸ばしていくためには、購入時の顧客体験と購入後の管理業務の両方を整えることも欠かせません。
つまり、売上を作るだけでなく、その前後まで含めたEC運営の基盤強化が重要です。
今回のアップデートは、フロント側の購入体験とバックオフィス側の業務効率という異なる側面から、ストアの成長を支える運営基盤を見直すきっかけになるアップデートといえるでしょう。
自社の運営に取り入れられる機能から積極的に活用し、より購入しやすく、管理しやすいストアづくりに繋げていきましょう。