はじめに
EC事業者にとって、多店舗展開は売上拡大のための王道戦略です。
モールと自社ECを組み合わせることで、異なる顧客層へ同時にリーチでき、リスク分散にも繋がるからです。
中でも近年注目されているのが、メルカリShopsへの出店です。
メルカリShopsは、フリマアプリ「メルカリ」の巨大ユーザー基盤を活かして、ショップとして商品販売ができる公式のストア機能です。
本記事では、自社ECを運営する事業者がメルカリShopsを多店舗展開の一角として活用すべき理由と、成功のための運用ポイントを解説します。
ぜひ最後までご覧ください!
1. メルカリShopsとは?
メルカリShopsは、個人・事業者がメルカリ上に本格的なショップを開設できる機能で、フリマアプリの購入のしやすさとショップ販売の信頼性を両立しています。
【主な特徴】
- 日本最大級のユーザー数(約2000万月間MAU)に出品可能
- 初心者でも出店しやすいシンプルUI
- 出店料不要、販売手数料は10%
- クーポン・タイムセールなど販売促進機能が充実
Shopifyなど既にECを運営している事業者にとって、新たな販路として参入ハードルが低いプラットフォームといえます。
2. 多店舗展開においてメルカリShopsが有利な理由
EC運営者が多店舗展開をする際、楽天・Yahoo!ショッピング・Amazonなどの選択肢もありますが、メルカリShopsを併用することで補完的なシナジーを生むことができます。
理由①:圧倒的なモバイルユーザー×衝動購買が多い
メルカリのユーザーは「今すぐ買いたい」層が多く、比較的購入までの距離が短いことが特徴です。
よって、ShopifyなどのSEOや広告流入とは異なる顧客層を取り込むことができます。
理由②:レビュー文化が強く、信頼形成がしやすい
メルカリはレビュー投稿率が非常に高い傾向にあります。
そのため、新商品でも短期間でレビューを集めやすく、他店舗への信頼醸成にも繋がります。
理由③:出店負荷が低く、運用リソースを奪わない
メルカリShopsは、楽天市場やAmazon出店と比較して出品作業が容易であり、また運用UIがシンプルであるという利点があります。
複数店舗の運用負荷を懸念しているマーチャントにとっては、スモールスタートで多店舗展開をテストしやすい点が魅力です。
3. 自社EC×メルカリShopsで多店舗展開する際の注意点
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在庫連携は手動or外部ツールで調整
メルカリShopsとShopifyなど自社EC間で在庫を連携するためには、手動管理で在庫を反映させるか、ネクストエンジンなど外部ツールを利用する必要があります。 -
モールに合わせた価格調整
メルカリShopsは前述の通り売上額の10%が販売手数料としてかかるため、手数料を加味した価格設定を行うことが重要です。
一方で、メルカリの購買層は「お得感」に敏感なため、他店舗とは異なる価格戦略を立てるのも有効です。
4. 売上を伸ばすためのメルカリShops運用ポイント
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商品説明を短く・具体的に
メルカリユーザーは長文を読まない傾向にあるため、必要な情報に絞ることで購入率アップが期待できます。 -
レビューを積極的に収集する
レビュー数はメルカリの露出アルゴリズムに影響します。
出荷品質を高め、レビュー増加を狙いましょう。 -
クーポン・タイムセールを活用
メルカリShopsはプロモーション機能が非常に強力です。
期間限定クーポンやまとめ買い割引、週末セールなどを定期的に実施すると露出を増やすことができます。
また、メルカリShopsが開催しているイベントへの参加も効果的です。 -
顧客レビューへの返信で信頼感を演出
ショップについたネガティブレビューは可能な限りそのままにせず、丁寧に対応することで結果として信頼感&購入率アップに繋がります。
5. 多店舗展開がもたらす3つの相乗効果
複数チャネルで商品を展開することで、ビジネスは以下の形で強くなります。
①リスク分散(チャネル依存の回避)
自社ECのみ、モール1店舗のみ、広告のみ...など、どれか一つに頼る状態は危険です。
複数チャネルを組み合わせることで、売上の安定性が向上します。
②顧客獲得コスト(CAC)の抑制
メルカリはユーザー流入をモール側が担ってくれるため、広告を運用していないブランドでも購入が発生しやすい特徴があります。
③ブランド認知の増幅
異なるチャネルで露出を増やすことで、顧客との接触回数(タッチポイント)が増え、信頼醸成が加速します。
まとめ
いかがでしたか?
メルカリShopsは、多店舗展開を考えるEC運営者にとって、低リスク・低コストで新規顧客へアプローチできる非常に相性の良いチャネルです。
- ”お得感”を求める巨大ユーザー層
- シンプルな運用UI
- 在庫消化に適した購買行動
- レビュー収集のしやすさ
- プロモーション機能の強さ
これらの特徴を組み合わせることで、自社ECや他モールでは獲得が難しい層を取り込むことができ、ビジネス全体の成長スピードを加速させることができます。
多店舗展開は、ただ販路を増やすだけではありません。
チャネルごとに異なる購買行動を理解して最適化していく戦略そのものです。
メルカリShopsの特性を活かしながら自社ECと連動した成長モデルを構築し、さらなる売上拡大と顧客基盤の強化を目指しましょう。
弊社では、自社ECだけでなく多店舗への展開とその後の運用までを、成果にコミットした万全のバックアップ体制でご支援しています。
売上最大化のために必要な運用すべてをサポートさせていただきますので、EC運営でお困りの方はぜひお気軽にご連絡ください!