はじめに
皆さん、こんにちは!
この記事では、Shopifyの最新アップデート情報から、中でも注目の機能をピックアップしてお届けしていきます。
今回は、2025年7月に発表された最新アップデートから厳選した3点をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
※アップデート情報はShopify Changelogより引用・参照しています。
アップデート内容
新しいテーマコードエディター機能の追加 《NEW!》
◆機能の概要
Shopifyのテーマカスタマイズがより効率的に行えるよう、新しいコードエディターが追加されました。
主な特徴として以下の機能が実装されています。
・全テーマファイル横断検索:すべてのテーマファイルを対象とした検索機能
・LiquidDocサポート:Liquidコードの自動補完や構文ヘルプ機能
・カスタマイズ可能な編集環境:エディターの見た目や操作感を個人の好みに合わせて調整可能
◆本機能のメリット
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開発効率の大幅向上
ファイル間を移動することなく、必要なコードを素早く見つけることができるため、テーマカスタマイズの作業時間を大幅に短縮できます。
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コーディング品質の向上
LiquidDocサポートにより構文エラーを未然に防ぎ、より正確なコードの記述が可能になります。
また、自動補完機能により、Liquidコードに不慣れな開発者でも効率的にテーマカスタマイズが行えるようになります。
◆具体的な活用場面
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テーマの大規模カスタマイズ時
複数のファイルにまたがる変更作業において、横断検索機能により関連コードを瞬時に特定できます。
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既存テーマの改修・メンテナンス
過去に作成されたテーマの構造把握や、特定の機能に関連するコードの特定が容易になります。
在庫変更履歴の詳細トラッキングが可能に 《NEW!》
◆機能の概要
新しいレポート機能とデータモデルにより、在庫の変更履歴をより詳細に追跡できるようになりました。
以下の要素が包括的に記録されます。
・調整履歴:手動での在庫調整の詳細記録
・移動履歴:ロケーション間での在庫移動
・出荷履歴:注文に伴う在庫減少の記録
◆本機能のメリット
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在庫精度の向上
在庫変動の原因を詳細に把握できるため、不正確な在庫数の早期発見と修正が可能になります。
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データに基づいた意思決定
過去の在庫変動パターンを分析することで、より正確な発注計画や在庫戦略を立案できます。
◆具体的な活用場面
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複数拠点での在庫管理
各ロケーション間での在庫移動を詳細に追跡し、全体的な在庫最適化を実現できます。
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在庫不一致の原因調査
実在庫とシステム在庫に差異が生じた際、具体的な原因を迅速に特定し対策を講じることができます。
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季節商材の管理
季節やイベントに応じた在庫変動パターンを把握し、次年度以降の仕入計画に活用できます。
割引コードの組み合わせ機能の改善
◆機能の概要
共有リンクから適用された割引コードが、カート内の既存の割引コードと組み合わせて利用できるようになりました。
これまでは共有リンクの割引コードが既存のコードを上書きしてしまう場合がありましたが、新機能により以下が実現されます。
・複数割引の自動適用:設定された組み合わせルールに従って複数の割引を同時適用
・より柔軟な割引戦略:マーケティング施策に応じた多層的な割引提供
・顧客体験の向上:より多くの割引メリットを顧客が受けることが可能
◆本機能のメリット
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売上向上の機会拡大
複数の割引を組み合わせることで、顧客の購買意欲をさらに刺激し、平均注文単価の向上が期待できます
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マーケティング施策の効果最大化
SNSキャンペーンやメール施策で配布した割引コードと、サイト内の既存割引を同時適用することで、より強力な購買インセンティブを提供できます。
◆本機能を利用するうえでの注意点
複数の割引を適用するためには、割引の組み合わせルールを事前に設定しておく必要があります。
組み合わせルールの設定は、管理画面の「ディスカウント」から各割引の詳細設定画面にて行うことが可能です。
まとめ
いかがでしたか?
ご紹介した3つのアップデートは、どちらもストア運営において効率化と売上向上に直結する重要な機能です。
特に、テーマカスタマイズの効率化、在庫管理の精度向上、そしてマーケティング施策の効果最大化は、現代のECビジネスにおいて競争優位性を築くために欠かせない要素となっています。
新しいコードエディターにより開発生産性を向上させ、詳細な在庫追跡で運営リスクを軽減し、柔軟な割引戦略で顧客の購買意欲を刺激する。
これらの機能を組み合わせて活用することで、より強固なECビジネス基盤を構築できるでしょう。
今後も皆さんのお役に立てるような有益な情報をお届けしてまいります。
ご不明な点などがございましたらお気軽にお問い合わせください!