はじめに
皆さん、こんにちは!
この記事では、Shopifyの最新アップデート情報から、中でも注目の機能をピックアップしてお届けしていきます。
今回は、2025年2月に発表された最新アップデートから厳選した3点をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
※アップデート情報はShopify Changelogより引用・参照しています。
アップデート内容
Shopifyの関税・輸入税計算機能が全プランで利用可能に 《NEW!》
2025年2月2日より、これまで「Advanced Shopify」や「Shopify Plus」プランでのみ利用可能だった「関税・輸入税の計算機能」が、全てのShopifyプランで利用できるようになりました。
◆主なアップデート内容
エンドユーザーが購入手続きを行う際、関税や輸入税の金額を明示し、事前に徴収できるようになりました。
これにより、商品到着時に予期せぬ追加料金が発生することを防ぐことができます。
◆本機能のメリット
エンドユーザー側:
購入時の段階で必要な費用が分かるため、商品到着時に追加料金が発生する心配がなくなり、安心して購入手続きを行うことができます。
関税前払いにより、通関時のトラブルや配送遅延のリスクが軽減されます。
マーチャント側:
エンドユーザーに対して購入時点で総額を明示できるため、店舗と購入者間の信頼性を向上できます。
予期せぬ追加費用がないことを明確にすることで、購入完了率の向上が期待できます。
また、購入後の返品防止にも繋がります。
関税や輸入税の処理が簡素化されるため海外への販売がスムーズになり、新たな市場開拓が期待できます。
◆本機能を利用するうえでの注意点
関税・輸入税を事前徴収した注文には、使用された決済サービスに関わらず0.5%の取引手数料がかかります。
※チェックアウト時の計算で税額が0円であった場合でも取引手数料が適用されます。
ただし、以下の場合は手数料が発生しません。
・ストアが所在している場所と同じ国または地域へ配送される注文
・EU加盟国内に配送される注文
・購入手続きが完了しなかった注文
本機能を利用する場合、マーチャント側は配送時の二重課税などを防ぐため、通常の配送ラベルではなく「DDP(関税前払い)配送ラベル」の購入と使用が推奨されています。
DDP配送ラベルを使用する際は、ラベルに入力した情報とチェックアウト時に計算された関税・輸入税の情報が一致しているかを確認する必要があります。
情報に不一致がある場合は、税の追加請求が発生する可能性がありますのでご注意ください。
プライバシー機能の強化でコンプライアンス対応が簡単に
2025年2月12日、Shopifyはプライバシー関連の機能を強化し、欧州や米国の法規制に対応しやすい仕組みを作りました。
◆主なアップデート内容
cookie同意バナーをエンドユーザーが自身で再表示させることでいつでも同意設定を変更できるようになり、手動でcookieを削除する必要がなくなりました。
これまでストアのトップページなどでのみ表示されていたcookieバナーが、チェックアウトページでも表示可能となりました。
これにより、トップページを経由せず直接チェックアウトに進んだエンドユーザーからも適切な同意を得ることができます。
バナー表示は以下の添付画像の流れで設定が可能です。
2025年1月1日より施行された米国の新たなプライバシー法に対応し、エンドユーザーは、自身の個人データが外部と連携・流用されることに同意しない意思を示すため、アカウントとブラウザ両方からデータ共有をオプトアウトできるようになりました。
このオプトアウトページをストアで利用可能にするためには、マーチャントはプライバシーポリシーを公開している必要があります。
◆本機能のメリット
エンドユーザー側:
自身のデータに関する同意設定を簡単に変更できるようになったため、プライバシーに対する安心感が高まります。
cookieバナーやオプトアウト機能により、データの使用目的や範囲が明確になり、信頼してサービスを利用できるようになります。
マーチャント側:
GDPRや米国の各州法に対応しやすくなり、法的リスクを軽減できます。
エンドユーザーに対して透明性のあるデータ管理を提供することで、顧客との信頼関係およびブランドの信頼性の構築が促進されます。
地域に応じたメールマーケティング同意の事前選択が可能に 《NEW!》
2025年2月20日、Shopifyはチェックアウト時のメールマーケティング受信同意チェックボックスを地域ごとに事前選択できる機能を導入しました。
このアップデートにより、特定の国や地域に対して、デフォルトで受信の同意を選択している状態にすることが可能となります。
エンドユーザーは、従来通り必要に応じてチェックボックスを自身で外すことで、簡単にオプトアウトできます。
なお、Shopifyの推奨設定に基づいて自動で地域を選択することも、手動で特定の国・地域を設定することも可能です。
◆本機能のメリット
エンドユーザー側:
同意チェックボックスは事前に選択されているものの、エンドユーザー自身で簡単に解除でき、意思に反した同意を防ぐことができます。
よって興味のある情報のみを受け取ることができ、結果としてユーザー体験の向上へと繋がっていきます。
マーチャント側:
同意取得率が向上し、効果的なメールマーケティングが可能となります。
各地域のプライバシー法に対応した設定を行えることで、コンプライアンスを確保することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のアップデートにより、Shopifyは国際販売の強化、プライバシー保護の強化、マーケティング効率の向上を実現しています。
エンドユーザーにとっては、ストアやサービスへの安心感が高まる重要な改善となったのではないでしょうか。
マーチャントは、これらの機能を活用することでより多くの顧客にリーチし、信頼性の高いサービスを提供できるようになったと思われます。
今後も皆さんのお役に立てるような有益な情報をお届けしてまいります。
ご不明な点などがございましたらお気軽にお問い合わせください!